アメリカの伝統玩具ジャックス（Jacks)～知育と歴史～

今回はアメリカの伝統的な玩具である「ジャックス」（Jacks)について紹介したいと思います。

あなたは「ジャックス（Jacks）」について知っていますか？

ジャックスとは

ジャックス（Jacks）は、アメリカ発祥の伝統的な子供の遊び道具で、小さな金属製のピースとスーパーボールを使って遊ぶゲームです。

ジャックス（6本の棒がついた小さなコマ）10〜15個と、スーパーボールを使用します。

↓イメージ

ジャックスの起源

ジャックスは古代ギリシャやローマに遡ることができ、当初は小石を使って遊ばれました。

アメリカでは19世紀になって金属製のジャックスとスーパーボールを使うバージョンが広まりました。

ジャックスの名前の由来

“ジャックス” という名前は、ギリシャ語の “ἰακχος”（Iakchos）に由来しており、古代ギリシャの祭りで歌われた歌に関連しています。

この言葉は、ギリシャの祭りや祝賀の要素をジャックスゲームに結びつけた可能性があります。

ジャックスの全盛期

ジャックスは19世紀から20世紀にかけて特にアメリカで非常に人気のある子供の遊びで、

子供たちは友達と競い合い、ジャックスのスキルを磨き、楽しんでいました。

多くの子供たちに遊ばれ、手先の器用さを養うための遊びとしても知られていました。

また、ジャックスは文学や映画にもしばしば登場し、アメリカのポピュラーカルチャーに影響を与えました。

ジャックスの現在

現代では、ジャックスは一部の地域でなお楽しまれていますが、テクノロジーの進歩と変化する遊びの傾向により、一部の子供たちには馴染みのない遊びとなっています。

ジャックスはアメリカの遊びの歴史において特別な位置を占めており、伝統的な遊びとして愛されてきました。その魅力は、今でも多くの人々に楽しみを提供しています。

ジャックスの遊び方

①まず、平らな場所（屋内外）で身体が自由に動かせる場所を用意する。
②１人でも遊べますが、基本１対１のため、対戦相手を探します。
③じゃんけんやコイントスにより、先攻を決める。
④ゲームスタート！
⑤先攻がジャックスを地面に均一に散らす。触れ合ってるコマがある際には投げ直し可
⑥ボールを真上に投げる。
⑦ボールが床でバウンドする前に1個拾い上げる。
⑧ボールを１バウンド内に、コマを持っている手で掴む。（２バウンド、取り損ねたら後攻へ）
⑨⑧のボールを掴んだら、手に持っているコマを反対の手に持ち帰る。
⑩再び、ボールを真上に投げ、コマを１個拾い上げる。
～コマが無くなるまで又は失敗するまで繰り返す～
ボール１バウンドにコマ１個を拾うラウンドなので第１ラウンド「ワンジー」といいます。
第２ラウンドではコマは1個でなく2個拾います。このラウンドは「トゥージー」と呼ばれています。
同様に第3、第4、第5ラウンドと続き、最終的に第10ラウンド「テンジー」まで進みます。

YouTubeに良い教材がありました。　「How to Play Jacks」　※日本語字幕で視聴ください。

ジャックスと知育

ジャックスは知育に多くの利点をもたらします。

まず、手先の器用さを向上させる役割があります。

ピースを素早く拾ったり、スーパーボールを的確に投げたりすることで、子供たちの手指の協調性と反射神経が向上します。

また、ジャックスはルールに基づいたゲームであるため、子供たちはルールを理解し、遵守する能力を養います。これは問題解決能力と論理的思考の発展に寄与します。

さらに、ジャックスは集中力と忍耐力を養うのに役立ちます。ピースを拾い、スーパーボールを正確に扱うためには、継続的な注意が必要です。

ジャックスは単純ながらも知育的な遊びとして、子供たちに楽しさと学びの両方を提供します。

この伝統的な遊びは、アメリカの遊びの歴史に根付いており、今でも多くの子供たちに愛されています。知育と遊びの絶妙な結びつきを楽しむ一つの例と言えるでしょう。