子育て中、「ついおしりを叩いてしまった」「おしりペンペンはしつけになるの?」と悩む親は少なくありません。
一時的に効果があるように見えても、実際には子どもの心や行動に悪影響があるという研究も多く存在します。
この記事では「おしりペンペン」の是非を心理学・教育学の観点から解説し、専門家の見解も交えながら代わりのしつけ方法を紹介します。

気になる方は是非覗いてみてください。
おしりペンペンは育児で効果があるのか?

おしりペンペンには「子どもの行動を瞬間的に止める効果」があります。
しかし、アメリカ心理学会(APA)の報告では、体罰は短期的な服従にはつながるが、長期的な行動改善や学習効果は得られないと指摘されています。
つまり、子どもは「なぜダメなのか」を理解して従うのではなく、「叩かれる恐怖」で一時的に行動をやめているに過ぎません。

「叩かれる恐怖」で一時的に行動をやめているだけで、ダメなことの本質は理解しないわけですね
おしりペンペンが子どもに与える影響

おしりペンペンが子どもに与える影響にはどのようなものがあるのでしょうか。
心理的影響と、行動面への影響について解説していきます。

どのようなものがあるのでしょうか!?
心理的影響
- 日本小児科学会も「体罰は子どもの健全な発達を阻害する可能性がある」と警鐘を鳴らしています。
- 恐怖心や不信感を抱き、親子関係に影響が出ることも。
- 自己肯定感が下がり「自分は愛されていないのでは」と思い込む危険があります。
引用元:公益社団法人 日本小児科学会(http://www.jpeds.or.jp/)

良い影響は与えないようですね。。
行動面への影響
国連児童基金(UNICEF)の調査では、体罰を受けた子どもは他者に対して攻撃的になりやすいことが報告されています。
つまり、おしりペンペンをしつけに使うと「暴力で解決する方法」を学んでしまい、友達や兄弟に手を出すケースも出てきます。

手を出してしまうのは避けたいですね。
世界と日本の「体罰」への考え方

- 日本では2020年の児童虐待防止法改正により、親による体罰は明確に禁止されました。文部科学省も「しつけと称した体罰は容認されない」としています。
- 海外ではスウェーデンを皮切りに、60カ国以上が体罰を全面禁止。
- 世界的には「おしりペンペンも体罰に含まれる」という認識が主流です。

世界的にみても体罰に含まれる見方をされているのですね。
おしりペンペンの代わりにできる育児の工夫

おしりペンペンの代わりにできる育児の工夫には何があるでしょうか。
それぞれ解説していきます。

工夫は取り入れたいですね!
おしりペンペンの代わりにできる育児の工夫①言葉で伝える
臨床心理士は「子どもは繰り返しの言葉で学習する」と述べていることをよく目にします。
「走ったら危ないよ、転んだらケガをするかもしれない」など、理由をセットで伝えることが大切です。
ダメなことの本質を理解してもらう難しさはあると思いますが、実践あるのみですね。

実践あるのみ!
おしりペンペンの代わりにできる育児の工夫②選択肢を与える
行動と結果を結びつける声かけも有効です。
「お片づけをしたら絵本を読もう」「やめないなら今日は終わりにしよう」と伝えることで、子どもは自分で選びながら学ぶことができます。

実践あるのみ!
おしりペンペンの代わりにできる育児の工夫③タイムアウト

タイムアウトとは?
タイムアウトは、子どもを「危険な行動や問題行動から一時的に切り離す」育児スキルの一つです。怒鳴るのではなく、子どもが冷静さを取り戻すための「時間と場所」を与えることが目的です。
発達心理学者の一部は「タイムアウトは有効な代替手段」と発信してます。
叩く代わりに安全な場所で数分間落ち着かせることで、親も子も冷静さを取り戻せます。
例えば・・・
※タイムアウトは、子どもを「危険な行動や問題行動から一時的に切り離す」育児スキルの一つです。
1.ルールを事前に決めて伝える
2.場所は安全で刺激の少ない場所に
3.時間は「年齢×1分」が目安
4.冷静になったら必ずフォロー

「タイムアウトは“子どもを罰する”ためではなく、“落ち着く機会を与える”ための方法です。感情が高ぶったときに無理に話し合うよりも、落ち着いてから言葉で説明することがいいですね!
タイムアウトは子どもの心を傷つけるものではなく「落ち着くための練習」です。
正しい手順で行えば、子どもが感情をコントロールする力を育むきっかけになります。
怒鳴るのではなく「一緒に冷静になる方法」として、家庭で取り入れてみましょう。
つい、おしりペンペンしてしまったときの対応

「もう絶対に叩かない」と思っていても、育児のストレスでつい手が出てしまうことは誰にでもあります。
臨床心理士の間では「叩いてしまった後のフォローが大切」とされています。
- 「叩いてごめんね」と謝る
- 「ママ(パパ)は怒りすぎて叩いてしまった」と正直に伝える
- 「次はどうすればいいかな」と一緒に考える
完璧な親を目指す必要はなく、その後の関わり方で信頼関係を取り戻すことが大切です。

ごめんね!と言い合える関係がいいですね!
【育児の疑問】おしりペンペンは効果ある?まとめ

「おしり ペンペン 育児」は一見効果があるように思えても、子どもの心や行動に悪影響を与えるリスクがあると多くの専門家が指摘していますので避けたほうがよいでしょう。
現代では体罰に頼らず、言葉や環境の工夫で子どもを導く育児法が推奨されています。
- 言葉で伝える
- 選択肢を与える
- タイムアウト
もし叩いてしまったとしても、それをきっかけに「次はどう関わるか」を考えることが大切です。
おしりペンペンに頼らず、子どもと一緒に成長する育児を目指していきましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。