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自宅でできる!モンテッソーリ教育の実践 2歳半から就学前

知育や育児について

今回は、モンテッソーリ教育に興味のあるママさんやパパさんに向けて、自宅でできるモンテッソーリ教育「おうちモンテ」について解説していきます。

世界を動かしているGAFA(Google,Amazon,Facebook,Apple)の創業者3人や藤井聡太棋士も学んだ、注目のモンテッソーリ教育。その大事なキーワードが、「敏感期」。

子どもの脳が著しく伸びるこの時期に最適なのが、「モンテッソーリ教具」なのです。
子どもに適した教具や訓練は自律心、集中力、やる気を育て、できた!という達成感は、自己肯定感にも繋がります。その力はどんな時代も生き抜く力となるでしょう。

この記事はこんな方にオススメ

お子さんが未就学児でモンテッソーリ教育について知っているが、
 具体的な教育方法を知り、自宅(家庭)で取り入れたい方

モンテッソーリ教育について知りたい方は以下外部リンク先より参照ください。

→日本モンテッソーリ教育綜合研究所

育児にモンテッソーリ教育を導入したい場合、モンテッソーリ教育を導入している保育所・幼稚園へ入園させるのが一番早いですが、通わなくても自宅(家庭)でモンテッソーリ教育を実践することができます。

家庭でもできるって本当なの??

実はモンテッソーリ教員の資格を取得し就学前の実子に対し、家庭内でモンテッソーリ法による教育を実践し著書にしている学者(成功例等を講演していたりします)もいますので本当です。

本記事はモンテッソーリ教育を知っているという前提に書いているため、
環境作りや準備、教具等は簡潔な記事にさせていただいております。

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モンテッソーリ教育の目的

モンテッソーリ教育は「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことを目的としています。

引用:日本モンテッソーリ教育綜合研究所「モンテッソーリ教育とは」

一番の目的はわたしたち大人が「子どもが自ら成長しようとするのをサポートする」ことです。

モンテッソーリ教育の考え

モンテッソーリ教育の基本的な考え方は「子どもには生来、自立・発達していこうとする力(自己教育力)があり、その力が発揮されるためには発達に見合った環境(物的環境・人的環境)」が必要である」というものです。

引用:日本モンテッソーリ教育綜合研究所「モンテッソーリ教育の基本的な考え方」

従って大人が押し付けるのではなく、よく観察し子どもの興味や能動的な動き、発達がどのような形ですすんでいくかを知り、子どもを取り巻く環境を整えることが大事です。

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自宅モンテッソーリおうちの環境づくり、準備

おうち環境づくり

①子どもサイズの机や椅子、収納棚などを用意する (※1
②子どもが出来る高さや扱えるモノを用意する (※1
③モノをたくさん置かない (※2

 ※1…大人の真似や自分で出来る事を自発的に行う
 ※2…集中力を養うため

教具を収納する棚等、教具・知育玩具を用意する(※3

※3…知育玩具に関してはこちらを参照ください。

知育玩具の効果:知能指数向上、集中力・思考力・ 想像力・創造力・ 手先の器用さ・空間認識能力が身に付く、非認知能力が高くなる

本記事の構成について

第一部:家事・生活実習編 …家事、日常生活の練習+文化教育

第二部:感覚訓練作業編  …感覚教育(五感の発達)

第三部:読み書きの練習編 …言語教育

第四部:算数の練習編   …算数教育

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感覚期について

モンテッソーリ教育において「生後数年間の重要」を説いており、かのモンテッソーリ博士は初めの数年間が最も人間形成の盛んな時期であるため、肉体的・精神的発達にも特別に重要な意味を持つと主張しています。(この期間、子どもは一定の刺激に対して敏感に感じる。)

その重要な感覚期を以下の表にまとめました。

感覚期 表 (参考)

モンテッソーリ教育「敏感期」の表

3歳から6歳までの後期は、「意識の芽生え」の時期と呼び、前期に無意識に吸収したさまざまな事柄を、意識的に整理、秩序化していく時期です。

子どもの自己教育力を発揮させる環境として主に5つの教育分野が用意されています。
1.日常生活の練習
2.感覚教育
3.言語教育
4.算数教育
5.文化教育

引用:日本モンテッソーリ教育綜合研究所「乳幼児期(0歳~6歳)のモンテッソーリ教育」


本記事では、この3歳~6歳までの後期「意識の芽生え」に着目し、自宅でできるモンテッソーリ教育の実践を紹介していきますが一部モンテッソーリ教育については2歳半から試してみることが出来ますので、そちらも記載致します。

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自宅モンテッソーリ教育:家事・生活実習編

この編は身近なモノを使って訓練しつつ、子どもに自分の環境内で動き回り行動することを教えるのが狙いです。

家庭内で必要とされる仕事にはどんな小さいものにもそれなりの正しい行ない方や手順があることを子どもは学ばなければいけません。また家は清潔に整然としておかなければらないことを子どもに教えましょう。子どもは大人の真似が好きなので、家事を手伝わせてみて、手を使う活動を楽しく教えてあげてください。(手を使う活動が子どもの発達に重要因子なため)

子どもは自分の身体を思う通りにコントロール出来るようになることで、自分のことは自分でするようになり、自信や自立心が育まれます。

今回の記事では自宅(家庭)でのモンテッソーリ教育の実践の一部を紹介します。
併せて自宅でできる巧緻性の向上文化教育についても紹介していきます。

ひきだしの開閉(2歳半~4歳)

教材
 子どものひきだし

手順
 ①引き出しのつまみ又は取っ手を指でしっかりつまむ
 ②1段目の引き出しを慎重に音を出さずに開閉する
 ③残りの段も同様に行う。それから子どもにその通りやらせる

狙い
 ・順序良く静かに行うことを尊重する気持ちを教える
 ・引き出しを音を出さずに開閉する満足感を与える

チェック
 引き出しの音はたててはいけない

米の移し替え(2歳半~5歳)

教材
 コップ、メジャーカップ、のせるお盆 (メジャーカップには半分まで米をいれておく)

手順
 ①それぞれのモノを見せ、名前を教える (コップ、メジャーカップ、取って、注ぎ口 など)
 ②メジャーカップの取っ手をしっかり握る
 ③もう一方の手にコップを持つ
 ④メジャーカップをコップの上に持っていき、注ぎ口とコップの口を一致させる
 ⑤メジャーカップからコップに米を注ぐ
 ⑥以上が最初から最後まで完璧にいくまで繰り返す

狙い
 ・モノを移し替える行為に関する筋肉を発達させる
 ・メジャーカップからコップに正確、安全に米を注ぐことを教える
 ・自信をもたせる

チェック
 動作を誤ると米がこぼれる

ステップアップ
 ・米を注ぐことを完全にマスターしたら、次は「水」へ、最後に「牛乳」や「ジュース」へ
 ・液体をこぼしてしまったらスポンジや雑巾等で吸い取らせることを教えるのも良い

ほこりを拭き取る(2歳半~5歳)

教材
 ほこりを拭くための布、ゴミ箱、ほこりのついたテーブル等

手順
 ①テーブル等にほこりがついていることを確認させる 
 ②手前側から反対側に向かって布を移動させ、ほこりを拭き取る
 ③テーブルの場合、上面だけではなく、側面および脚のほこりも落とす
 ④ほこりを拭き取る上で妨げになるモノを持ち上げ、そのモノが置いてあった接触面も拭く
 ⑤どけたモノを元通りにする
 ⑥布を振り、ゴミ箱にほこりを落とす

狙い
 ・モノの表面に毎日つくほこりを落とす必要があることを教える
 ・清潔を教え、綺麗にきちんとしておく責任感を教える

チェック
 ほこりの跡

椅子を運ぶ(2歳半~5歳)

教材
 子ども用の椅子

手順
 ①椅子の背に片手をかけ、もう一方の手で座る面の前部を握る
 ②動作は正確に、できる限り静かに行う
 ③モノにぶつからず決められた場所まで椅子を運ぶ
 ④その場所に着くまで椅子は水平の位置を保つ
 ⑤音をたてずに椅子を床へ下す

狙い
 ・注意を一動に集中し、動作を協応させ、人に頼らずに動作を完結させることを教える
 ・注意深く正確に音をたてずにモノを取り扱うことに慣れさせる

チェック
 音をたてる
 モノにぶつかる

ナプキンを折る(2歳半~5歳)

教材
 正方形のナプキンまたは布 (折り目に目印つけてOK)

手順
 ①テーブルにナプキンを広げる
 ②ナプキンの両端同士を合わせて折る
 ③さらに両端を折り長方形を、角と角を合わせて対角線で折り三角を
 ④手でナプキンを元通りにする
 ⑤折りながら出来た形状を子どもに教える。「これが長方形」「これが三角形」など

狙い
 ・指の筋肉のコントロール方法を発達させ、それが正確さを教えるのに役立つ
 ・家庭環境内で自分も人に協力することを子どもに教える

チェック
 折り方が悪いと歪な形になる

靴の紐を通して結ぶ(3歳半~5歳)

材料
 紐を通すタイプのスニーカー

手順
 ①スニーカーを目の前に置く
 ②紐をほどいていく
 ③紐を通して結ぶ、紐がどう交差して次はどこの穴を通すのかを強調して行う

狙い
 ・身だしなみは自分で整えることを子どもに教える
 ・手と目の協応および筋肉のコントロールを発達させる

チェック
 通し方

蝶結び(4歳~5歳)

ひとつ上で紹介した靴の紐を通して結ぶのステップアップ編です。
蝶結びは文字で記載する必要がないので割愛します。
狙いは靴の紐を通して結ぶと同じです。

指先を器用にするための作業

知育玩具や遊び道具などで指先を器用さの向上を狙ったものがありますが、具体的に挙げていきたいと思います。

・ビーズに糸を通す(2歳~4歳) 
  プラントトイ社の「レーシングビーズ」やHABA社の「紐通し」がオススメです。



バランスゲーム(3歳~)
  プラントトイ社の「サボテンバランスゲーム」やOPPI社の「ピクス」
  HABA社「ワニに乗る?」がオススメです。

▼こちらの記事で紹介しています。

積み木(1歳~)
 積み木も特集記事を設けていますのでご参考ください。

・切り抜き作業(3歳~5歳)ハサミと紙を使用し、紙を細い帯状に切り取る方法を教える
 散らからないようにゴミ箱や他の容器の上で紙を支えて切ることを教える

絵を描き、色を塗る

絵を描く道具をちゃんと扱える一般的な年齢の3歳頃から。(発達の経過によります)

子どもに自分で何を描くかを好きに決めさせ、自分の考えを展開させる努力をさせるのがいいでしょう。

注意事項として、子どもが描いた絵には絶対に批評等をしないでください。子どもの説明をそのまま受け入れてください。私たちの目にどう見えるかは問題ありません。

粘土を使う作業

絵と同じように作成テーマは自分で選ばせます。

粘土を扱い、創造する喜びを経験させます。

パズル

推奨年齢通りに玩具を選んであげてください。(1~2歳は柄が付いていたり、大きめです)

遊び方はその玩具次第ですが、絵パズルの場合、絵の下に文字を入れてあげるといいでしょう。

例えば絵パズルがキリンで9個のブロックならキリンの絵の下の部分の3段目3個のブロック1個ずつにキリンと文字を書いてあげるといいです。「キ」「リ」「ン」です。
1つ1つの文字としての区別、文字を組み合わせることによる音節を形成することを学ぶことができます。

自然を学ぶ

植物や動物、昆虫、などの自然界の特定領域に子どもが興味を示したらできるかぎり広くそれについて子どもに説明してあげてください。

知識を広める手段はたくさんありますので説明のヒントを下記に示します。

例えば、公園などに行き昆虫について話をしてあげる。身体のしくみ、生態、生活方法など。
アリの場合なら頭部、胸部、腹部と分かれ、6本の脚があり、基本的にはハチと共通の特徴を持つ社会性を持つ昆虫。雑食性で卵→幼虫→蛹→成体と成長する。大きく分けて女王アリと働きアリがいる。
巣は地中に掘る。アリは力持ちで自分の重さの約700倍の重さを持ち運べるといわれている。など

このような教材もあるようです。

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自宅モンテッソーリ教育:感覚訓練作業編

感覚訓練作業は、五感を発達させ、子どもの知能と自己統制能力を強化し、更に複雑な作業に対する準備を行わせるのが狙いです。

五感を発達させるに適すると同時に言語・書写・算数能力の基礎を築くに適する感覚教具(モンテッソーリ教具)を使って行われる訓練の一部を紹介したいと思います。

作業に入る前の準備~3つの手順を理解する~

教えている内容を子どもが理解しているか、語彙を増やすために訓練は3つの手順に分かれます。
次の順序で行ってください。

1.身元の確認 
 見せているモノをその名称と結びつける。子どもが理解するまで繰り返す。「これは〇〇ですよ。」

2.対照の認識
 子どもが理解したことを確認するために「〇〇をちょうだい」「一番小さい〇〇ちょうだい」

3.類似物の区別
 子どもがモノの名称を覚えていることを確認する。指さして「これなあに?」と聞いてみる。
 正確に言えるか確認する。うまく言えない場合は助け船をだしてあげ、完全に習得するまで繰り返す

多層塔(2歳半~4歳)

ピンクタワーとも現在では言われています。
教材(教具)

手順
 ①本製品を置く
 ②一番大きい積み木を選び、子どもの目の前に置く
 ③明確な動作で大きいものから小さいものまで順々に積み重ねていく
 ④立方体の数を数える
 ⑤色を唱える (各個色違いの場合)
 ⑥積みあがった塔を崩す。軽いものは落ち、重くて大きいものは留まっていることを説明する
 ⑦前述の3つの手順を適用する

狙い
 動作を制御、立体の視覚的・触覚的認知力を発達させる

チェック
 正しく積まれず、崩れる。および積み重ね順に違和感を与える


 

分銅(2歳半~5歳)

円柱さし(木製が現在では主)とも言われている
教材(教具)

手順
 ①1セットをテーブル等に置く
 ②慎重に円柱さしを1個ずつ全て取り出す
 ③穴に円柱さしを全て収める(初回は順をおって、次は順不同で)
 ④以上と同じ順序で残り3セットについても実施
 ⑤並べ方は以下のようにする

モンテッソーリ教育「分銅」の配置

 ⑥目を瞑って(または目隠しして)以上の作業をやってみる

狙い
 寸法の異なるモノを識別するための視覚的・触覚的教育。
 手と筋肉の協応。

チェック
 円柱が正しく収まっていれば、あぶれるものが一個もない。

布の入った箱(2歳半~5歳)

布地合わせの箱とも言われている。家にある材料で出来るため、市販品は今回紹介しない。
教材(教具)

 簡単に識別できる四角形の布(絹、綿、ガーゼ、シルク、モヘアなど)をたくさん入れたカゴや箱
 1種の生地につき、2枚あての布片が必要

手順
 ①まず最も対照的な生地を選び、三組だけを子どもへ渡す
 ②布を全部混ぜて、手で触りながら同じもの2枚ずつのペアを作らせる
 ③子どもがクリアしてきたら徐々に他の布片も加えていく
 ④目隠しまたは目を閉じて、やらせてみる

狙い
 触覚を発達させる

チェック
 間違えると最後の二片がペアにならない

ボタン遊び(2歳半~3歳)

教材(教具)

モンテッソーリ教育「ボタン遊び」

 色違いのボタン3~4種類。各色6個ずつ用意が好ましい。
 1色につき、1個の小皿や小型の容器

手順
 ①子どもは同じ色のボタンを集めて同じ入れ物に入れなければならない
 ②子どもに色の名前を教え、ボタンの数を数える
 ③3つの手順を適用する

狙い
 各種の色を区別することを教える

チェック
 色を間違って入れ物へ入れると子どもは自分で誤りに気付く

綱(紐)を使う歩行演習(3歳~5歳)

教材(教具)

 2m程度の細い綱、または紐

手順
 ①床に一直線に置く(張る)
 ②子どもは線上を真っすぐ歩く。(まずはお手本を見せる)平衡を保つ点に注目させる
 ③いろいろなモノを持たせ、可能な限り静かに線上を歩かせる
 ④円、楕円、八の字などの様々な形を綱(紐)で形成し、同じ手順でやらせてみる

狙い
 平衡の取れた歩き方の重要性、身のこなし、見た目の良い動作を教える

チェック
 綱(紐)から足が外れたり、モノを運ぶ際に音を立てたりする

びっくり袋(3歳~5歳)

教材(教具)

モンテッソーリ教育「びっくり袋」

 子どもに馴染みのある小さいなモノを10個入れた袋(モノはなんでもOKです)

手順
 ①子どもに目隠し・目を閉じてもらう
 ②袋に手を入れさせ、モノを1個だけ取り出させる
 ③そのモノをじっくり触ってもらい、何かを当ててもらう
 ④この訓練は1回毎に袋の中身を取り替えてやる。子の年齢に応じ複雑なモノにしておOK

狙い
 多種のモノに対する親近感を発達させる、触覚を発達させる

チェック
 名を間違えていないか

音感ベル(3歳~5歳)

教材(教具)

手順
 ①ベルを並べる
 ②たたいて音を出す
 ③同じ音が出るベルを探す
 ④この手順ですべてペアにする
 ⑤この訓練をマスターしたら音の強度に従って1列に並ばせる

狙い
 聴覚的感受性を発達させる

チェック
 間違えると最後のペアの音が異なる

筆者の補足
 教具が非常に高価なため、手作りの場合を紹介する

~手作りの場合~

<手作り教具・用意するもの>
 ・同じサイズの入れ物(ビンなど)を12本用意する
 ・色紙を用意する
 ・入れ物に入れるモノを用意する(例:米、豆類、塩、胡椒ホール、ビーズ、金平糖など)

<作り方>
 ・紙を切り、入れ物の外面に巻いて張る
 ・入れ物の半数に赤、残りを青のフタをする
 ・赤と青のフタの入れ物1本ずつ計2本に入れるモノを入れる
 ・12本の入れ物が入る大箱を用意する

色彩遊び(4歳半~5歳)

教材(教具)

手順
 ①テーブル類に第一の箱を置く
 ②箱から色彩板を取り出し、子どもの目の前でテーブルの上に混ぜる
 ③1枚選び、子どもに見せ、「これと同じものをもう1枚見つけてくれる?」と言う
 ④見つけたらその2枚を一緒に並べていき、ほかの板も同様に行う
 ⑤3つの手順を適用し、子どもに色の名を教える
 ⑥第一の箱をマスターしたら第二の箱へ。
 ⑦第三の箱は、濃い、淡いの段階を正確に追いつつ並べる方法を子どもに実演して見せる

狙い
 色彩の認知力と色彩の調和に対する感受性とを発達させる

チェック
 組み合わせや濃淡の調和

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自宅モンテッソーリ教育:読み書きの練習編

モンテッソーリ感覚教具で行われる就学前の活動は、子どもがこれから読み書きに立ち向かう準備をしてくれます

感覚訓練作業を通して子どもは、自分に与えられたあらゆる教具を慎重に取り扱うことを既に学び取っていますし、書写に対する準備を狙っていた「円柱さし」や「パズル」等の活動によって手指の動かし方も既に磨かれています。

こうした訓練は子どもに鉛筆を持つ準備させてくれました。

触覚訓練や目と手のコントロール(統制)を発達させるのが狙いであった感覚訓練作業によって子どもの視覚は既に訓練済みです。こうして書写に対する間接的な準備が触覚、視覚、聴覚を発達させ、磨きをかけることによって既に完了しているのです。

子どもに語彙の習得を促すための基本的な注意点

1.正しく正確にモノを言い、喃語や幼児語の間違った発音および語法は絶対に使わない
2.人や物の正確な名称を教える
3.楽しい短い話を読んで聴かせる
4.目で見て楽しい綺麗な挿絵の本を与える
5.子どもと対話する
6.子どもが話しているときはその話に耳を傾ける
7.音楽を聴かせる
8.よその子や大人と話しをするように仕向ける
9.物を使って作業する際には、子どもにその物などの相互類似点、相違点を注目させる
10.感覚訓練作業で適用した「3つの手順」を取り入れる

砂文字カード(2歳半~5歳)

狙い
 触覚、視覚、聴覚を使って文字の形を認識。書写に対する準備として、文字の触感を得る。

チェック
 筆順と同じ順序で指で文字をなぞっているか 等 (付属している説明書に準拠)

命令板(3歳~5歳)

教材(教具)
 幅20センチ×縦7~8センチのボール紙
 文字を書くサインペン等
 ⇒紙1枚に1単語を書く。「とんでください」「あるいてください」「ねそべりなさい」など
  ※はじめは1語で

手順
 ①命令板を見せ、子どもに読んであげる
 ②そこに示された命令通りの動作をとらせる
 ③子どもが1つ1つの命令を理解してきたら黙って命令板を示す。→子どもが従うようにする
 ④1語の命令を理解し始めたら徐々に複数の語からなる命令に移行させる

狙い
 書かれた単語を行動と結びつける。読みに対する準備を行う

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自宅モンテッソーリ教育:算数の練習編

感覚訓練作業で視覚、聴覚、触覚の3経路から子どもの頭へ数字の観念が入り、算数学習の基礎を築いてくれました。

本練習編では、これから紹介する教具を使った作業を行うことで書かれた数字と実際の数量が頭の中で結びつき、算術的概念を学び取るための基礎を次第に築くことを狙います。

自宅におけるモンテッソーリ教具の使い方の注意点

・まず、大人がお手本を見せる
・教具使用中は言葉をかけずに自由に遊ばせることが大切
・作業や訓練時に困っていたり、止まっている場合は助け舟を出す


以上3点を注意し、各年齢に相応しい訓練を自宅で実践してみてください。

教材(教具)を使う際はは親がお手本を見せ、その後は言葉をかけず、自由に使わせるのが良いでしょう。モンテッソーリ教育は自主性を育むための教育法なので、親がやり方を押し付けるようなことは避けてください。ただし、作業や訓練に困っている(止まっている)様子なら、より良い学習のきっかけとなるようなヒントを与えてあげましょう。


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自宅モンテッソーリ教育:まとめ

本記事では、
1.家事・生活実習編 …家事、日常生活の練習+文化教育
2.感覚訓練作業編  …感覚教育(五感の発達)
3.読み書きの練習編 …言語教育
4.算数の練習編   …算数教育
以上の構成で一部の教具や訓練方法を解説しました。

自宅でできる訓練の一部を紹介しましたが、教具をすべて手作りは難しいと思いますが、親子で手作りしてみるのも楽しそうですね。ぜひ試しにやってみてはいかがでしょうか。

その手作りに関しての有名な著書です。シリーズ累計13万部のベストセラー


教育玩具・知育玩具も併せて用意することにより、子どもの能力を向上させることができます。
詳細は別の記事で紹介しています。

参考
著者:Elizabeth G.Hainstock
書籍:TEACHING MONTESSORI IN THE HOME -The Pre-School Years-

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