近年、教育の世界では単なる学業の成績だけでなく、生徒たちの非認知能力の重要性がますます認識されています。
非認知能力とは、感情コントロール、協調性、忍耐力など、学業(認知能力)以外の能力のことを指します。
本記事では、「子どもの非認知能力を伸ばす習い事」に焦点を当て、解説していきたいと思います。
興味がありましたら覗いてみてください。
非認知能力の重要性
非認知能力は、子どもの将来の重要な役割を担います。
優れたコミュニケーションス能力、協調性、問題解決力などは、仕事や人間関係、人生において不可欠です。
習い事を通じてこれらのスキルを養うことは、将来にわたり豊かな人間関係と充実した人生を築く手助けとなります。
▼詳しくは別の記事で紹介しています。
なぜ習い事が非認知能力の向上に寄与するのか
習い事が非認知能力の向上に寄与する理由は多くあります。
以下に、その主な理由を解説します。
①新しい能力の会得とチャレンジ
習い事は新しい能力や知識、知恵を会得する機会を提供します。
新しいことにチャレンジすることで、子供たちは問題解決能力や忍耐力を発展させ、困難や課題に立ち向かう力や工夫して達成する力などを身につけることができます。
②協調性とコミュニケーション
チームスポーツや集団でする習い事は、協調性やコミュニケーション能力を養います。
他の子どもと協力し、意見やアイデアを共有し合うなかで、子どもたちは集団での作業や相互理解を学ぶことができます。
③目標
習い事には目標が設定されることが多いと思います。
例えば「水泳なら25m泳ぎ切る」「習字なら文字を上手に書く」などなど
目標を達成するためには練習が必要です。(目標によっては計画的な行動や自己管理が必要)
習い事を通じて、子どもたちは自ら目標を設定し、その達成に向けて努力することを学ぶことができます。
④表現力と創造力
美術教室や音楽(ピアノやその他楽器、歌)などの習い事は、子どもたちの表現力や創造力を高める役割を担います。
感情やアイデアを具現化するプロセスは、子どもたちが自分自身を理解する手段となります。
自分の想いを表現できるのは素晴らしいことですからね。
⑤ストレスの発散
習い事は楽しい活動であり、子どもたちにとってはリラックスやストレスの発散の場となります。
楽しい活動を通じてストレスを解消する経験は、感情のコントロールや心の健康に寄与します。
日常生活で得た知識や知恵のアウトプットの場にもなります。
⑥責任感
チームスポーツや集団での行動を通じて、子どもたちは責任感やリーダーシップの重要性を学ぶことができます。
自分の責任を果たし、他者を導く経験が、将来役に立ちます。
チームスポーツでは、このシーンに多く立ち会いますね。
⑦適応力
習い事はいつもとは違う環境で行われることがあります。
水泳教室などは全く違う環境ですものね。
新しい環境やいつもと違う環境に適応することで、子どもたちは柔軟性や適応力を身につけることができます。
子どもにあった習い事の選び方のポイントとは?
子どもにあった習い事を選ぶ際には、その子の個性や好み、発達段階に注意しましょう。
以下に、その主な理由を解説します。
①子どもの興味や好みを尊重する
子どもが自分で興味を持っている分野や活動を見つけられるように、親は子どもの好みを尊重しましょう。
趣味や興味があるものに取り組むことで、モチベーションが向上します。
全く好きじゃない習い事に通い続けるのは大変ですからね・・・
②年齢や発達段階にあった習い事かどうか
子どもの年齢や発達段階に合った難易度や内容の活動を選びましょう。
挑戦が適切であることで、子どもは自己成長を実感しやすくなります。
年齢が違い過ぎてサポートもままならない習い事はやめるべきでしょう。
③習い事はフレキシブルに
子どもの好みや興味は変化することがあります。
必要に応じて習い事を変更することも検討しましょう。
子どもが成長するにつれて、新しい興味を見つけることがあるためです。
非認知能力を伸ばす習い事は?
子どもの非認知能力を伸ばす習い事は何があるでしょうか。
①音楽やダンス
音楽はリズム感を育むとともに、楽器などを扱う際に指先を動かすため、非認知能力を伸ばすのに効果的です。
勝ち負けではないため、上達や課題など子どもでもわかる「目標」を乗り越える実感を得ることができます。
ダンスもリズム感を育むとともに全身・手足などを動かすことはもちろん、周りと合わせて踊ることも多く、非認知能力を伸ばすのにもおすすめです。
②演劇
演劇は感情表現を養うのに最適です。
表現する楽しさを得ることができます。台本を読むことで言葉を使った表現力を身につけることもできます。
一緒に仲間たちと協力して演技を行うことで、自己表現力や柔軟性が向上します。
③運動(スポーツも含む)
習い事の人気No.1といえば水泳です。
水泳は全身を動かし、段階ごとの目標(浮く、バタ足、泳ぐなど)があり、それを達成するためやり抜く力お育んだり、自分の成長を実感することができる人気の習い事です。
ほかのスポーツや運動系も共通して言えますね。
指導方法は集団で教えられることが多いため、協調性や社会性、競争心などが育まれます。
④絵画や工作
絵画や工作などの習い事や創作活動は、創造力や発想力を養います。
集中して創作に取り組むことで集中力なども鍛えられます。
自分の頭の中に思い描いたものを表現することも良い刺激となり、表現力や客観視など非認知能力が鍛えられます。
⑤ボーイスカウト
ボーイスカウトは集団(チーム・隊)で活動します。
キャンプや屋外活動を通じてリーダーシップ、協調性、責任感が養われ、問題解決能力が養われます。
メンバー同士のやりとりも多いのでコミュニケーション能力や向上心も屋外活動等を通じて得られます。
ボーイスカウトは子どもたちの個々の特性や強みを引き出し、成長する上で重要な経験を提供するでしょう。
⑥プログラミング
プログラミングを学ぶ過程で、問題解決力、創造力、忍耐力、論理的思考が養われます。
特にプログラミングは論理的思考と問題解決のスキルを養うだけでなく、トライ&エラーを回し、システムチックな思考が求められます。
必要なタスクを小さく分類、分解し、順序立てて進める能力が向上します。
プログラミングの学習は仮説構築に必要なスキルや能力が鍛えられるため、個人的には大変おすすめです。
⑦言語学習(第二言語として英語など)
第二言語学習(英語など)は脳の認知機能を刺激し、新しい言語構造や語彙の理解、記憶を促進します。
新しい言語を学ぶことで文脈から意味を理解するための推論能力が養われ、問題解決能力も向上します。
言語学習は時間と努力を要するため、忍耐力と目標や課題に向き合い続ける力を育む要素があります。
これらの要素が組み合わさり、第二言語の学習が子供の多面的な成長に寄与する可能性があります。
まとめ:子どもの非認知能力を伸ばす習い事
変化の激しい時代を生き抜くために、非認知能力を育て、生きる力を育みましょう。
非認知能力を伸ばす習い事を紹介しましたが、大切なのは子どもが自分で決めて、その習い事に興味を持って継続できるかどうかです。
思い立って即入会もいいですが、実際に体験することがおすすめです。
教室までの送迎が負担だな…となりそうなら、オンラインの教室も検討してみてください。
子どもが興味のあることに没頭できて、非認知能力も伸ばせる習い事に出会えるといいですね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。