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知育玩具の歴史と未来について

知育玩具について

知育玩具は、子どもの成長を促すための重要なツールです。

知育玩具には、子どもの知力、運動能力、創造性、コミュニケーション能力などを向上させる効果があります。また、子どもの好奇心や探究心を刺激し、子どもの主体的な学びを促すことができます。

本記事では、知育玩具の歴史と未来について解説していきます。

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知育玩具、玩具について研究しています。
こどもが6歳になるまで約15,000時間ほど
遊びの時間があるとされています。
その限られた時間に与える玩具は
しっかり選びたい。
という想いに応えたいです。

▼子育てママ、パパにおすすめの知育玩具などを紹介 (少し教養や雑学も発信しています)
玩具オタクJJの部屋(トップページ)

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知育玩具の歴史

知育玩具には、長い歴史があります。
知育玩具として昔から存在していたわけではなく、昔からある玩具(おもちゃ)が近現代に入り定義・見直されたりしているものや近現代に登場したものがあります。
ではどのようなものが存在し、知育玩具として認識されるようになったか。
知育玩具の成り立ちや動向などを解説していきたいと思います。

知育玩具の歴史~古代~

知育玩具の歴史は古く、紀元前3000年頃の古代エジプトやギリシャには、すでに知育玩具が存在していたと言われています。これらの玩具は、数字や文字、図形などを学習するためのものや、手先の器用さや創造性を育むためのものでした。

特にメジャーなものでいうと『独楽』です。

独楽(こま)は、軸を中心として回転させて遊ぶ伝統的な玩具の一種です。軸の先は細くなっており、周りにバランスをとるための重りがついています。世界各地で独楽は生まれ、各地に独自な独楽が存在しています。

▼独楽についての記事はこちらから

そのほかにも人形や笛、荷車などといった玩具(おもちゃ)が流通していたようです。

知育玩具の歴史~中世・近世~

中世では、子どもの玩具(おもちゃ)は商業製品として生産されるようになりました。
手作業で作られ、市場や城で売られたりされ流通していきました。
主に取引されていたのは、人形・ぬいぐるみです。

近世に入ると、ドイツの木製・錫製の人形が多く作られ、欧州に広く普及しました。
ゼンマイねじを用いた玩具(おもちゃ)などが開発されるなど、玩具産業が活発化してきました。

知育玩具の歴史~18世紀~

知育玩具は、18世紀頃からヨーロッパで本格的に開発されるようになりました。
この時代には、フランスの教育者であるジャン・ジャック・ルソーが、子どもの自然な成長を促す教育方法である『エミール』を提唱しました。

『エミール』は、子どもの好奇心や探究心を大切にし、子どもが自ら学ぶことができる環境を整えることを重視していました。この教育方法は、知育玩具の開発に大きな影響を与えることになります。

ジャン・ジャック・ルソーの『エミール』とは?

ジャンジャックルソーの肖像画
引用元:Wikipedia「ジャン=ジャック・ルソー」

ジャン・ジャック・ルソーの『エミール』(Émile, or on Education)は、
1762年に出版された哲学書で、教育論の古典とされています。
この本は、ルソーの教育観を述べたもので、自然主義的な教育論を展開しています。

ルソーは、子どもは生まれながらにして善であり、社会によって悪に染まると考えました。
そのため、子どもの教育においては、子どもの自然な成長を促し、社会の悪から守ることが重要だと主張しました。

ジャン・ジャック・ルソーの『エミール』による教育論

ジャンジャックルソーの著書エミール表紙
引用元:Wikipedia「ジャン=ジャック・ルソー」

ルソーは、子どもの教育は、5つの段階に分けて行うべきだとしました。

  • 乳児期(0歳~2歳):母親に愛情を注がれ、自然の中で自由に遊ぶことで、身体や感覚を育てる
  • 幼児期(2歳~12歳):自然の中で遊び、自分で学ぶことで、知性や社会性を育てる
  • 少年期(12歳~15歳):体力や技術を身につけ、社会の役割を理解することで、自立を目指す
  • 青年期(15歳~21歳):哲学や倫理学を学び、社会における自分の役割を果たすための知識と能力を身につける
  • 成人期(21歳以降):社会において、自分の能力を活かして、他者のために役立つ人生を送る

ルソーの教育論は、その後の教育に大きな影響を与えました。

例えば、モンテッソーリ教育やシュタイナー教育は、ルソーの教育論に影響されています。


知育玩具の歴史~19世紀~

1851年ロンドン万国博覧会の絵
引用元:Wikipedia「ロンドン万国博覧会_(1851年)」

19世紀頃には、玩具(おもちゃ)の製造が盛んになりました。
この時代には、紙などの新しい素材が使われるようになり、玩具の種類も豊富になりました。また、知育玩具は、教育機関や家庭で広く使われるようになり、子どもの教育に欠かせない存在となりました。

「ママ」と話す人形や精巧なゼンマイ式玩具(おもちゃ)、食玩(食品玩具)などが登場。

世界で最初の国際博覧会であり、19世紀の大人気イベントとなったロンドン万国博覧会では、
鉄道玩具、人形、積み木、カードゲームなどが展示され、多くの来場者を魅了しました。
そして、世界各国の文化や技術を広める役割も果たしました。

知育玩具の開発・活用に取り組んだ教育者の登場

フリードリヒフレーベルの肖像画
引用元:Wikipedia「フリードリヒ・フレーベル」

知育玩具の開発・活用に取り組んだ教育者の登場しました。

それは幼稚園を創始した『フリードリヒ・フレーベル(Friedrich Fröbel)』です。
ドイツの教育者であるフリードリヒ・フレーベル(Friedrich Fröbel)によって提唱された教育論は、
子どもは生まれながらにして善であり、自然の法則に従って成長すると考えました。
そのため、子どもの教育は、子どもの自然な成長を促し、子どもの能力を最大限に引き出すことが重要だと主張しています。

フリードリヒ・フレーベルの教育思想

フリードリヒフレーベルの恩物
引用元:Wikipedia「恩物」

フリードリヒ・フレーベルの教育思想の特徴は、次のとおりです。

  • 子どもは生まれながらにして善であり、自然の法則に従って成長する。
  • 子どもの教育は、子どもの自然な成長を促し、子どもの能力を最大限に引き出すことが重要である。
  • 遊びは、子どもの教育において重要な役割を果たす。
  • 子どもの遊びを観察することで、子どもの成長を理解し、子どもに合った教育を施すことが重要である。

フレーベルの教育思想は、現代でも多くの人々に支持されています。子どもの教育を考える上で、重要な考え方の一つです。

フレーベルは、子どもの遊びを促すために、さまざまな玩具や教材を開発しました。
それは恩物とも呼ばれ、現代にも残っています。

フレーベルに続き、登場した幼児教育の紹介

フレーベルの後を継ぐように、
イタリアではマリア・モンテッソーリがモンテッソーリ教育を
オーストリアではルドルフ・シュタイナーがシュタイナー教育を
ハンガリーではベーラ・コダーイがコダーイ教育を

それぞれ独自の幼児教育を発表し実践していきます。

▼自宅でできるモンテッソーリ教育についての記事はこちらから

知育玩具の歴史~20世紀~

20世紀に入り、有名な知育玩具が多く登場します。
今まであった玩具(おもちゃ)に新たな技術が導入されたり、
新たな素材(合成樹脂や半導体など)を用いた画期的なものも多く登場しました。

玩具オタクJJ
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知育玩具でいうと、LEGOや積み木が登場します。

ほかには、テレビゲームや漫画アニメなどですね。

▼LEGOや積み木の紹介・レビュー記事はこちらから参考頂けます。


更に現代に入ると、知育玩具はさらに進化を遂げ、コンピュータやインターネットを活用した新しい知育玩具が登場しています。これらの玩具は、子どもが楽しみながら学ぶことができるように設計されており、子どもの教育に大きな役割を果たしています。

▼ハイテク知育玩具の紹介記事はこちらから

知育玩具の歴史~20世紀 消費者保護の観点~

20世紀に入り、消費者(特に子ども)を守る観点から様々な玩具の製造規格や認証も登場します。
今までは思想家や教育者による思想がもとに知育玩具は作られていましたが、その知育玩具を作るのはメーカー(製造業者)です。
玩具に使われる素材や規格はすべてメーカー(製造業者)に委ねられており、すべてがいいものかどうかは担保されているものではありませんでした。
例)人体に有害なものは使われていないか 等
そこで各国は厳しい基準を設け、玩具(おもちゃ)に関する規制をしました。

シュピールグート

1950年代にはドイツで「子供の遊びと玩具」審議会が『良い玩具』認定を開始。
シュピールグート認定マーク(オレンジマーク)とも呼ばれているものが登場します。

▼シュピールグートについての詳しい情報はこちらから

玩具(おもちゃ)のマーク

玩具(おもちゃ)のマークは、安全性や品質をクリアしている意味を含むものがあります。
日本ではSTマーク、欧州ではCEマークなど安全・品質面をクリアしているものにしか表示してはいけません。
それらのマークの登場は、悪徳業者による安全・品質面を無視した商品の流通の阻止を図ります。
私たち消費者・保護者の立場としても、それらのマークを理解して、おもちゃ選びをしたいですね。

▼おもちゃのマークについて詳しい情報はこちらから

知育玩具の種類

知育玩具の種類には、次のようなものがあります。

  • 積み木
  • ブロック
  • パズル
  • ぬいぐるみ
  • 絵本
  • 楽器
  • ゲーム
  • 学習教材

これらの知育玩具は、子どものさまざまな能力を育みます。

例えば…

積み木手先の器用さや創造性を育む
ブロック空間認識能力や問題解決能力を育む
パズル思考力や集中力を育む
ぬいぐるみ愛情や情緒を育む
絵本想像力や語彙力を育む
楽器音楽的才能を育む
ゲーム社会性や協調性を育む
学習教材学力を伸ばす

知育玩具は、子どもの成長を促すための大切なツールです。
子どもの年齢や発達段階に合わせて、子どもに合った知育玩具を選んであげましょう。

知育玩具の選び方、効果

知育玩具の選び方

選び方は以下の通りです。

・子どもの年齢や発達具合に合ったものか
・子どもの興味があるものか
・大人も一緒に遊べるものか
・安全性が確保されているか

▼より詳しく解説した記事はこちらから

知育玩具の効果

知育玩具の効果は以下の通りです。

・知能指数が高まる
・集中力、思考力が身に付く
・想像力、創造力が身に付く
・手先の器用さ、空間認識能力が身に付く
・非認知能力が高くなる

▼より詳しく解説した記事はこちらから

知育玩具の未来

知育玩具の未来は、ますますデジタル化が進んでいくでしょう。
もちろん今まであった積み木やブロック、パズルなどのアナログ玩具(おもちゃ)は残ると思います。
AIやIoTを活用した知育玩具が開発され、子どもたちは楽しみながら学ぶことができるようになります。

デジタル化された知育玩具の例です。

  • AIを搭載した知育玩具
  • VRやARを活用した知育玩具
  • ロボットを活用した知育玩具
  • プログラミング学習ができる知育玩具

例えば、AIを搭載した知育玩具は、子どもの学習状況を分析し、個別に最適化された学習プログラムを提供したり、IoTを活用した知育玩具は、子どもの周囲の環境と連動して学習を促したりと、
そのようなAIやIoTを活用した知育玩具が多く登場してくることでしょう。

VRやARを活用した知育玩具は、子どもたちを仮想世界に連れて行き、自然や歴史、科学などの様々なことを学ぶことができるでしょう。

デジタル化された知育玩具は、子どもたちの学習効果を高め、より楽しく学べる環境を整えてくれることでしょう。また、デジタル化された知育玩具は、子どもたちの創造性や問題解決力を育む効果も期待できます。

知育玩具の歴史と未来についてまとめ

知育玩具は、子どもの成長に欠かせない存在です。

知育玩具を選ぶ際には、子どもの年齢や発達段階に合った玩具を選ぶことが大切です。

また、知育玩具は、子どもが楽しみながら学べるよう、親子で一緒に遊ぶことが重要です。

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