シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の違い、共通点いいとこ取り教育

子どもの成長や発達に合わせた教育法として世界中で注目されている「シュタイナー教育」と「モンテッソーリ教育」

どちらも幼稚園や保育所、専門施設に取り入れられていますが、違いや共通点、そして両方の良いところを活かす方法について解説します。

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の基本理念と特徴

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の基本理念と特徴について解説していきます。

モンテッソーリ教育の基本理念と方法

モンテッソーリ教育は「子どもは自分で成長する力（自己教育力）を持っている」と考え、子どもが自発的に学べる環境や体験を重視します。

幼児期から一人ひとりの発達や興味に合わせて、日常生活・感覚・言語・算数・文化の5分野の活動をします。

保育者や保育士は子どもの自主性を尊重し、見守る役割に徹します。（手助けはします！）

★モンテッソーリ教育でおなじみの感覚期はこちらからご覧ください。

▼自宅でできるモンテッソーリ教育についての記事はこちらから

シュタイナー教育の基本理念と方法

シュタイナー教育は「自由な人間を育てる」ことを目的とし、芸術や自然とのふれあい、想像力を大切にします。

0～7歳は身体、8～14歳は心、14～21歳は思考と、年齢ごとに発達段階を重視しています。

幼児期は自由遊びや自然体験が中心で、早期の知識教育は行わず、子どもの健康や社会性、表現力の芽生えを育てます。

▼自然体験の大切さ。子どもと生き物との関わりについての記事はこちらから

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の違いを比較

モンテッソーリ教育とシュタイナー教育は、どちらも子どもの個性や自発性を重要視し、自由な学びを支える点で共通していますが、アプローチや理念には大きな違いがあります。

モンテッソーリ教育は、子どもが自ら選択し、自己主導で学ぶ環境を整えることで自立心や探究心を育てます。教具や整理された環境を活用し、保育者は観察者として子どもをサポートします。

シュタイナー教育は芸術や自然との関わりを重視し、創造性や感性、総合的な成長を目指します。教師は精神的な指導者として子どもと深く関わり、表現活動や自然体験を通じて個性を引き出します。

両者とも子ども一人ひとりの成長ペースや興味を尊重し、無理のない形で学びを支援する点が特徴です。

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の共通点

子どもの個性や能力、そして興味を尊重し、一人ひとりに合った成長や発達を重視することは、現代の幼児教育において非常に重要な考え方です。

子どもはそれぞれ異なる個性や発達ペースを持っており、その違いを理解し、その子どもに応じた関わりや支援を行うことで、子ども自身の可能性を最大限に引き出すことができます。

また、幼児期にどのような体験をし、どのような環境で育つかが、将来の人格形成や学びの土台となると考えられています。

このため、幼稚園や保育所といった多様な施設や場面で、子どもの発達に合わせた教育や保育が実践されています。

遊びや様々な体験を通じて、子どもは社会性や思考力、好奇心を自然に育んでいきます。

遊びの中で他者と関わったり、自分で考えて行動したりする経験は、子どもの主体性や協調性、問題解決力の基礎となります。

このように、幼児期の豊かな体験と環境、そして大人の理解とサポートが、子どもたちの将来を支える大切な土台となります。

子どもの遊び＝学びの時間は限られている

子どもが６歳になるまで約１５，０００時間ほど遊び＝学びの時間があるとされています。

その限られた時間は一生に一度です。

様々な遊びや体験を通じて、その限られた時間を一緒に過ごしたいですね。

★本サイトでは、知育玩具や育児についての記事を多く発信しています。
その限られた時間を一緒に過ごすためのヒントを本サイトから見つけていただければ幸いです。

シュタイナーとモンテッソーリ両方いいとこ取り！家庭でできる知育・教育の取り入れ方

シュタイナーとモンテッソーリ両方いいとこ取り！家庭でできる知育・教育の取り入れ方について解説していきます。

モンテッソーリ教育の良い点を活かす

モンテッソーリ教育の良い点を活かしましょう！

• 子どもの発達や興味に合わせて、生活や遊びの中で自立心を育てる
• 家庭でも使える教具や日常生活の手伝いを取り入れる
• 子どもが自分で選択し、集中できる時間や環境を整える

シュタイナー教育の良い点を活かす

シュタイナー教育の良い点を活かしましょう！

• 自然素材のおもちゃや芸術活動（絵・音楽・物語）を日常に取り入れる
• 季節の行事や自然体験、自由な遊びの時間を大切にする
• 家族で一緒に活動し、子どもの表現や感情を受け止める

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育両方のいいとこ取り実践例

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の両者は、子ども一人ひとりの能力や好奇心を最大限に引き出すことを重視しています。

• 朝の支度や食事、掃除など生活の基礎を子どもと一緒に行い、自己肯定感を育てる
• 絵本の読み聞かせや手作りおもちゃ、工作などで想像力を伸ばす
• 地域の自然や施設を活用し、さまざまな体験を積み重ねる

「発見学習」と対話を通じた好奇心の育成
ブルーナーの「発見学習」理論にも通じるように、両者とも子どもが自ら問いを立て、試行錯誤しながら学ぶプロセスを重視します。
保育者や大人は、子どもの興味に寄り添い、挑戦や疑問を励ましながら、知的好奇心を絶やさないように関わることがおすすめです。

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の違い、共通点いいとこ取り教育まとめ

シュタイナー教育もモンテッソーリ教育も、子どもたちの人生や生涯にわたる学びの土台を築くために、家庭で取り入れることができます。

大切なのは教育法の枠にとらわれず、お子さま一人ひとりの特性や興味、成長に合わせて柔軟に選択し、充実した体験と学びの時間を重ねていくことです。

参考
著者:Elizabeth G.Hainstock
書籍:TEACHING MONTESSORI IN THE HOME -The Pre-School Years-

参考
NPO法人シュタイナー＆モンテッソーリ・アカデミー　

参考
公益財団法人 才能開発教育研究財団

参考
日本シュタイナー学校協会